橋元維新の会圧勝は、有権者が既成政党にうんざりしている現れだとされている。長引く景気低迷と大震災・原発事故など、国民が夢をいだけない現状がある。そんなとき有権者は“変化”に活路をみいだそうとするものだ。その現れに橋元氏が政策の一番に掲げる「大阪都構想」は、有権者が市長に求める政策の上位である「景気・雇用対策」、「医療・福祉」よりもはるかに低い関心度だ。
 また、分かりやすい勧善懲悪の構図を作り上げる手法は、小泉元首相のやり方とどこか似ている。
 情けないのは、早くも既成政党の関係者が維新の会に対して秋波を送りだしたとの報道があることだ。これだから「政治家は選挙に勝つことしか考えていない」と言われるのだろうと思う。選挙結果を民意として謙虚に受け入れつつ、政党立党の原点に立つときがきた。
北海道議会議員 藤沢澄雄