18日最高裁は、卒入学式で職務命令に従わなかった教職員に対して、東京都教育委員会が下した処分は一部行き過ぎだとの判断を下した。処分は、国歌斉唱時に起立しなかったり国旗掲揚を妨害した教職員に対して、減給から停職、そして戒告と段階に分かれているが、判決は「戒告は裁量権の範囲だが、減給・停職は慎重に考慮する必要がある」との判断を示した。
職務命令を無視し、国旗を引き降ろすなど式典を妨害し5回も処分を受けていた〝確信犯〟に対しても、処分が重すぎるということであり、私は納得できないが最高裁の判決は重い。しかし、一方で北海道新聞は「戒告とて、手当の減額、昇給遅れや退職金などへの影響もある」として逆の意味で「納得いかない」と述べている。
教育現場において、再三にわたって職務命令に従わない教職員への処分が「軽すぎる」と言うのならまだしも、「重すぎる」と主張する新聞社の倫理観を疑う。子供達にこの規則破りをどのように説明するというのだろう。教職員はもっとやるべきことがあるだろうと思う。日本の未来を背負う子供達の教育現場において、反国家的な政治思想の教職員が大勢を占めていることの非常識さを大いに憂う。