医師不足や地域偏在が問題となっていることから、道はその実態について調査をしたところ、興味深い結果が表れたているので紹介します。
人口10万人に対する医師数では、北海道は213.7人と全国とほぼ同等の値。ところが、他府県と同等の面積である本道の3次医療圏別で見ると、道央圏や道北圏は全国値を上回っているものの、オホーツク、釧路・根室は大きく下回り地域偏在が激しいことが分かります。さらに、二次医療圏に限ると札幌(258人)と上川中部(304人)が際だって多く、日高は全道平均の半数(103人)に止まっています。
受診動向及び疾病の分析をすると、二次医療圏での自給率に変化が見られます。
日高に関しては、
*外来自給率は83.2%でありながら、
入院自給率は66.2%(流出先として札幌17%、東胆振13%)、
救急医療自給率は26.8%(流出先東胆振34%、札幌31%)となっています。
*産科・産婦人科医師は平成14年には常勤医が2人であったのが、平成20年には1人、小児科医師は5人から3人に減っています。