いつもの主張だ、と言われるかもしれないが・・・黙っているわけにはいかない。
北海道新聞は社説で、「安全対策に万全を期し、脱原発への見取り図と具体的な一歩を示した上で、国民に再稼働の是非を問うのが筋だろう」と述べている。安全に万全を期するのは当然で同感だ。しかし、再稼働を問題視するのなら今稼働中の原子炉はどうなのか?
この主張だと、現段階で安全策に不安があり再稼働の条件を満たしていないのなら、稼働中の原子炉をまず停止するべきとなぜ言わないのだろう。
続いて、世論調査に言及し、64%が「値上げをしても原発は止めておく」との結果を述べているが、一方で「再稼働自体には反対ではないが、現状では認められない」・「政府の手続きが済めば認める」を合わせると69%に上る事実を明らかにしていない、のは主張に無理があると言える。
そして、「原発にほとんど頼らない現状で大きな混乱もない・・・」余りにも無責任で、安易な現状把握と言わざるを得ない。火力発電のフル稼働、不安な余力、燃料費増大などの懸念がある中で、電気料金値上げと節電だけで本質が解決できるはずはないのだ。