大震災から1年を迎え、復興が遅々として進まないことに批判が寄せられている。村井宮城県知事が平野復興大臣に交付金が使い勝手が悪いと抗議した事が報じられているが、今回の村井知事の抗議は、双方にメリットがあると私は思う。
それは、村井知事は世論に訴えることで交付金の支給が促進されるだろうし、政府は批判にさらされる一方で、交付金の支給要件を緩めたところで、不公平があったとしても後に世論の批判を浴びることはなくなるからだ。
このような事案では、スピード感をもって対応するならば、例えば地域に配慮した公平な入札が難しいなど、多少の不平等には目をつぶらなければならない。また、公平を最重視するのなら、使い勝手が悪く、スピード感に欠けることは覚悟しなければならない。