北海道議会第1回定例会で採択見込みの意見案の内容。
1,北朝鮮による拉致問題の早期解決を求める意見書
拉致被害者の早期帰国の実現など、拉致問題の全容解明及び早期解決に全力で取り組むよう要望(全会派一致)
2,成人用肺炎球菌ワクチンの定期接種化に関する意見書
肺炎で亡くなられた人の96%が65歳以上の高齢者であり、その予防策としてワクチン接種が効果を上げていることから、定期接種と位置づけることを要望(全会派一致)
3,地籍調査の充実を求める意見書
土地の登記は明治時代の地図をもとにしたもので、正確ではない場合が多くある。地籍調査は昭和26年に開始され、その進捗率は全国において49%となっていることから、国による予算措置を含め早急な対応を求める(全会派一致)
4,豪雪災害に関する意見書
営農資材等の被害対策における財政措置、被災農業者への金利負担軽減措置、空き家再生等推進事業に、倒壊のおそれのある店舗などの除去を対象とすること(全会派一致)
5,原子力発電所の安全対策に関する意見書
地震、津波、MOX燃料の影響を調査検証し、安全対策を講ずること、ストレステスト結果の判断基準を明らかにし、国が責任を持って住民に説明すること、避難道路等の整備を進め、防災対策に関する財政支援の強化(全会派一致)
6,東日本大震災に係る災害廃棄物の受け入れに関する意見書
放射性物質の安全対策やモニタリングの経費負担、埋立処分後の長期間のモニタリング等仕組み作り、住民説明会への職員派遣など理解促進、焼却処理や埋立処分などの安全な処理方法の明示(全会派一致)
7,2次医療圏の設定に関する意見書
2次医療圏の見直しにあたっては、人口要件のみを根拠にするのではなく、地理的条件など柔軟な取り扱いとなるよう要望(全会派一致)
8,登記の事務・権限等の地方への移譲に関する意見書
登記事務は全国統一した法解釈や運用が必要であることから、権限委譲に関しては慎重な対応を求める(全会派一致)
9.大間原発建設に関する意見書
北海道は大間原発から23kmの距離にある。また世界で初めてのフルMOXの原発であることから、その必要性や福島第一原発事故におけるMOX燃料の影響など国の明確な説明を求める(全会派一致)
10.緊急事態に関する意見書
国民の生命と財産を守るため、緊急事態に対応する必要な法整備を早急に行うよう要望する(共産党反対)
11,観光業における原子力損害の賠償に関する意見書
原子力事故がなければ生じなかったすべての損害の回復について、国として責任を最後まで果たすよう強く要望する(全会派一致)