地域での政策意見交換で、ある自治体首長ががれき受け入れの意向を示しつつも、実施への様々な障害について語ってくれた。まず第一に、国の基準がある中で、道はそれよりもはるかに厳しい基準を設けたが、その根拠はどこにあるのかという疑問。ダブルスタンダードが存在することで「閾値」の存在を認めることになり、そのことが限りなくゼロを求める世論を形成しているというのだ。また、がれきの運搬に関して、その経路の沿線自治体への説明や同意は受け入れ自治体が行うことになっていて、国および都道府県の支援が不可欠だとの意見だった。
また、がれきはそのものが問題ではなく、原発事故後に降り注いだ放射性物質が問題であり、がれきを一律に危険視するのなら、被災3県に限らず東北・関東一円の生産物全てが危険と見なさなければならないと述べられていた。これは私と全く同意見であった。