発展途上国ではO157の感染者がほとんどいないという。調べてみるとタイで牛肉から見つかったO157は毒素を作らないタイプだった。つまり、人々はその菌を取り込むことで体に抗体ができ、免疫が働いて病気が発症しないということだ。予防注射のワクチンのような役割になっていて、衛生環境の悪さが逆に病気の発症を防いでいる。寄生虫とアトピーの関係と似ているようだ。
レバ刺し禁止を決めた厚生労働省審議会委員の西渕博士は「(日本でも)大人でユッケやレバ刺しを頻繁に食べている人は何らかの形で免疫ができていて、毒素を発現するタイプのO157を食べても発症していない可能性がある」と述べている。但しこどもに食べさせるのは論外とのことだ。