6日道議会では議員定数等検討協議会・有識者との意見交換会(2回)が開かれた。この日のテーマは「都市部と地方の定数のありかた」。冒頭三人の有識者からは「平等性の確保」の観点から、一票の較差を生じさせうる都市部と地方との定数の差は認められないという。
本道は札幌市への人口一極集中が進むことで、人口比率による札幌市選出道議会議員の増加と地方選出議員の減少が進むことが避けられない。一方で札幌市は政令指定都市であることから、札幌市及び市議会の権限は道に匹敵することから、札幌市選出道議会議員の”役割”について、そして地方選出議員が少なくなることで地域の声がどれだけ反映されるのかという問題点が指摘されていた。
道議会では、定数に面積要件を加味するなど、道州制特区等の活用で「都市部と地方の較差是正」問題の解決ができないかと検討してきたが、結論として平等性原則を覆すことはできないとのこと。議論はいかにして地方の声を道政に反映するかという「手法」についての話題となった。地域の声を反映するためには議員配分が必要だとの意見に関して、有識者の一人は「制度的に人口一極集中を是正する考えを盛り込むのは無理」と断言したが、私は納得できなかった。また、別の有識者は「地方の声は個別具体の政策によって取り入れるべき」と述べられた。制度としての一極集中是正の視点は全く感じられず、提案はあくまでも学者としての意見だと感じた。様々な制度の可能性やメリット・デメリットを検証し、ベターな制度を選択することこそ”政治”の役割だと強く感じた。
また、打開の方法として市町村長や議長による審議会の設置、比例代表制の導入などの提案もあった。