長野県の村長が朝日新聞のインタビューに答えている。国旗に礼をしない理由は「こういう場では礼をしなさい」「それが大人だ」という雰囲気がいやだからという。また、「そんな目に見えないプレッシャーは危険」とも。さらに、「国旗に敬意を示すというのは、国家が上にあり、その下に自分がいるという問題設定です」と述べている。
私には全く理解できない。例えば海外との交流では外国の国旗も扱うだろうが、同じような考えで敬意を示さないのだろうか。国旗はその国のシンボルであり、その国民そのものを指すことになる。それが国際的な常識であり、礼儀や躾けとは時代の経過とともに受け継がれてきたものであり、なぜ素直になれないのかと思ってしまう。
新聞の写真には「人権尊重宣言の村」の看板が写っていた。「人権擁護法案」の閣議決定がなされ一部で問題となっているが、このような「押しつけは人権の侵害」との理由で、教育さえも満足にできない、国家として骨抜きの国民養成が始まるのではないかと心配になった。