尖閣の領土問題に関して、実効支配している日本の国民は比較的平常心だが、中国人は尖閣問題に関して敏感に反応している。これを北方領土問題におけるロシアを(尖閣の)日本に、日本を中国に置き換えて見ると国民の感情が理解できるような気がする。
日本にとって「実効支配」という現実があるのだから、浮き足立たずに、冷静に大きな懐で上から目線で対応するべき。その上で中国の「メンツ」をどう理解してあげるかを考えるのが今後の関係修復に欠かせない見方だ。中国だって日本との関係悪化は何も得をしない、公的な立場の発言は発言として、経済関係も重要であることを再認識する時だ。建前と本音をうまく切り替えるべき、そしてそれをするのが政治だと考えている。
経団連会長の米倉氏が「領土問題はない」と言い続ける野田首相を批判したことに対して、ある有識者は「トラブルを起こすために尖閣購入を打ち出した石原に対して批判を向けるべきだ」と述べているが、私は違う。(東京都による尖閣購入は都民の税金を使うという観点からは論外だが)領土を守ろうとする意識の芽生えは、中国による”外交の変化”がもたらした日本主権に対する脅威であり、ある種の必然だと考える。野田首相の国有地化のタイミングが問題を大きくしたのかもしれないが、いずれにしても様々な選択肢がある中での判断は、時の政権である。批判の矛先は間違ってはいない。
写真は尖閣諸島海域で日本と台湾の巡視船が放水の応酬を繰り広げたことに、海外のソーシャルメデアの反応は・・・
●この水鉄砲が、艦砲射撃に変わらないことを祈ろうぜ。
●全ての戦争はこういう風にやるべきだ。
●各国がこういう戦争しはじめたら、アフガニスタンとアメリカは、もうかくれんぼするしかない。
●銃弾じゃなく水か。気に入った。
●アジア人は何てキュートなんだ。
●カタパルトからの巨大水風船が来るまで待ちきれない。
●あとはジュネーブ会議で、レーザー鬼ごっこの認可が下りるのを待つだけだな。
●中国:焼き尽くせ
日本:水を撃て、そしてガンダムを作れ。
シリアスな話題なのに、なぜかほのぼのとしてしまった。こんなとらえ方も時には必要かもしれない。