12日、室蘭沖で獲られたマダラから国の基準値に相当する(超えなければ出荷許可)100ベクレル/kgの放射性セシウムが検出され、全道各地のマダラの価格低下が懸念されることから、全道海域での検査を実施することになりました。
消費者には「冷静な対応」を求めていますが、その努力を流通業界に求めるのは無理な話で、結局ひとりひとりの消費者が賢くなっていただくしかないのかもしれない。そのためにもきめ細かい情報開示の姿勢が不可欠です。
流通業界、特に大手スーパーなどの小売業は「売れる」かどうかが最も重要な観点だと思わざるを得ない。例えば、「国産か輸入品か」ではなく、また「基準値以下かどうか」ではなく、「売れる」かどうかなのだろうと思う。だから、いくら安全と言っても、消費者が敬遠するとその商品を扱おうとしない傾向にある。決して「安全なのだから、〇〇産地のために頑張って売ってみせる」なんてコメントは聞いたことがない。