北海道新聞は27日の社説で首長選挙における投票率の低さを問題視している。地域の行政におけるリーダーを選ぶ重要な選挙であり、私も有権者ひとりひとりが真剣に考え投票することを望むことに変わりない。しかし、その低投票率は誰に責任があるのだろう。社説では「政党には・・・有権者と行政の距離を縮める役割がある。地方でまずその責任をきちんと果たさなければならない」と述べられているが、これではまるで投票率の低さは政党の責任だと言っているに等しいが、そうだろうか。「役割」と「責任」ではその意味が大きく違うのではないか。
事例にある釧路市長と新潟県知事選挙はたまたま複数の政党が現職を相乗り支持となったことから、ワンサイドの選挙結果となったものであり、それが低投票率の主な要因であると考えられる。しかしそのことが「政党の責任」だと言えるのだろうか。結果として相乗りとなったのであり、対立候補を立てない、争点を明確にしないことが、すなわち政党の責任を果たしていないことだとは思わない。
私なら、政党のせいにするのではなく、「有権者一人ひとりが現状に対して自らの意見を持ち行動するべきだ。そのために選挙は自分の意思を表明するまたとない機会なのだから、その機会を大切にしてほしい」と述べる。
「有権者に政治への参加を促さない政党は、いずれ支持を得られなくなるぞ!」と言うのなら話は分かるのだが・・・