総選挙の争点のひとつとされた原発問題。脱原発や卒原発を訴える政党は多くあったが、その違いがはっきりとしないともいわれていた。そこで、再稼働すら一切認めないかどうかで見ると、未来、共産、社民、大地(以上「即ゼロ原発派」とする)以外は、再稼働の可能性はゼロではないことが分かった。それをもとに「即ゼロ原発派」の選挙結果を分析すると、
 (a) 議席では78議席から20議席へ
 (b) 投票率で見ると:小選挙区で18.33%、比例で22.23%

 未来の嘉田党首は「今回、(有権者の)最大の関心は雇用、経済の安定だったので、原発が選択の第一基準にはなっていない。推進の自民が民意を受けたわけではない」(産経)と語ったというが、そうだろうか。また、未来代表代行で山口1区から立候補した、脱原発の専門家飯塚てつなり氏は、当選した高村氏(自民)に10万票の差をつけられた。さらに、福島県では5つの選挙区の内4選挙区で自民党が議席を獲得した。

 私は、この結果を「民意」と受け取る。そして安全を判断したものは再稼働を認めるべきだと考える。