道教委による学校現場の服務実態調査に関する「記者の視点」(12月24日)の主張は、北教組や道議会民主党の考えがそっくり表れている。
主張は、「不適切な勤務実態は正す必要があるが、超過勤務の常態化を放置したままで管理強化をすることは、教員の士気低下につながり、こどもたちにしわよせが及ぼしかねない」とのことだ。また、「調査を否定するつもりはない」とも述べている。一見正論のように思えるが、ルールを守ることと、勤務実態の改善は別に議論するべき問題だと私は考える。今回の調査報告を受けて、現場の服務に関する意識のずさんさが浮き彫りとなったが、私は現場の意識が改善されるのなら揚げ足を取るような追求は止めようと考えていた。しかし、現場に対する指導を不服とし「こどもたちのしわよせになる」と論点をずらし改善に逆らうやり方は、全く姑息な考えではないだろうか。新聞の主張は現場のそれを鵜呑みして、代弁しているに過ぎないと感じた。