毎日新聞のコラムから:「語学力より大切なこと」のタイトルで、小学校から英語を学ぶことで「グローバル」に育つのか?と疑問を投げかけている。私は英語の導入に過大な期待はしていないが、筆者は語学力はあくまでもツールであり、大切なことは「語るべき内容を持っていること、分かり合いたいという情熱、そして異なる価値観や文化をおもしろがるしなやかさだ」と述べている。
また、異文化の事例として、米国での体験談:野球チームで毎打席バントサインを出された息子に必要だったのは「コーチの指示には黙って従うべし」という日本の常識にはとらわれず「打ちたい」と訴えることだった。後日、コーチはこう言った。「サインを嫌がらないからバント好きと勘違いしてたよ。この国では、打ちたいなら打ちたいと主張しなきゃ伝わらない」
そして、「知らない世界の他者と分かり合いたいと願うからこそ、私たちは外国語を学ぶのだ」と締めている。