ある新聞の参議院選挙の特集で、何を基準に人選し意見を求めたのかは定かではないが、誰もが「選挙に行かない言い訳」みたいな、自分勝手な意見を述べていて、がっかりどころか憤りを覚えた。
選挙に行かない自由はもちろんある。しかし、それなら黙っていれば良いのであって、何も行動しない人の意見がどれほど説得力があるのだろう。私は議員であり、一人でも多くの人に投票してもらうよう勧めるのが務めだが、自らその権利を放棄する人の気持ちは理解できない。
ひとりの絵本作家は、「民主主義の根幹って選挙に参加することじゃない。“個人が意見を言える”ってことなんだよ」さらに「学校教育は納税という義務を執行するべき立場と思い込む植物みたいな人間を作り上げてきたんだ・・オレはそういう流れとは別に、自分の好きなことだけやって楽に生きていたり生きていけるようにややがんばったりしている・・この国は、経済以前に人間的に破綻しているから始末が悪いんだよ・・政治が私たちを幸せにしてくれるなんて期待するのはやめた方がいい・・」
また、ある評論家は「賢明な人は今、政治家になろうとは思わないでしょう・・政党内外の不毛なゴタゴタに巻き込まれるだけだから・・いま、私の関心事は禁煙ファシズムに対抗することです・・参院選はたぶん投票しません。禁煙ファシズムに対抗してくれそうな候補者がいないからです・・2011年の都知事選では、(禁煙運動を推進する松沢氏が立候補を表明したから)真剣に立候補を考えました・・・自分の票で政治に影響を与えようとするのは、宝くじに当たるのを期待するようなもの。私は投票するのは無意味だと思います・・」
エッセイスト(女性)は「3・11以降、妙な流れになっていると思わない?日本人の心を一つに、みたいな機運が高まったでしょう。全体の利益を第一に考えようみたいな・・・(右傾化の流れがつづくだろうけれど)立ちあがろうなんて気、1ミクロンもないから。あのね、私、個人の抵抗がいかにむなしいか、2年前の都知事選でかみしめたの(原発いらないと思ったけれど石原さんが圧勝した)・・今の日本てさ、何でメチャクチャなこと言うナルシストや、強権的で抑圧的な自称愛国者が強いリーダーみたいにもてはやされてんの?ホントバカじゃない?こんな流れが続くんだったら、税金払うのいやだし、出て行くわ。夫が香港の人だから香港でも行こうかな。嫌な人、みんな出てって残った人たちで好き勝手なだけ右傾化すればいいのよ。悪いけど、私の知ったこっちゃないわ」