同じ新聞社の社説だが、どう見ても主張に矛盾があるような気がする。
(教育改革 「競争」で未来は開けぬ・7月17日)
成績の公表は学校の序列化につながる。断じて容認できない。今選挙で自民党は「世界で勝てる人材の育成」を公約に掲げている。世界で勝てる人材とは一体、何を意味するのか。競争一辺倒の教育によって、子どもたちの未来が開けるとは思えない。競争を教育の目的にしてはならない。
(大学秋入学 社会の後押しが必要だ・7月18日)
大学を活性化させるには、優秀な研究者や留学生を相互に交流させ、国際競争力を高める必要がある。秋入学が主流の欧米各国と歩調を合わせるかのように、東大が昨年、秋入学を打ち出したのは、こうした戦略がある。
英国の高等教育専門誌の昨年の調査では、世界における東大の位置づけは、米ハーバード大などに大きく水をあけられ、27位にとどまった。これが秋入学の実現に駆り立てていると言っていい。