道は条例に基づき25年度の農業・農村の動向及び農業・農村の振興に関しての施策を報告しました。
(要約を紹介します)

第1章 北海道農業・農村を取り巻く情勢
〇国際貿易交渉の動きとして
・日豪EPAでの大筋合意 ・知事及び議会として大臣等に万全の措置を講じるよう要請 ・TPP協定交渉について ・日EU・EPA交渉、RCEPの交渉が開始された

〇農政の新たな動き
・農林水産業・地域の活力創造プランを策定 ・農地中間管理機構制度の創設、北海道農業公社が指定を受ける ・経営所得安定対策の見直し ・コメ政策の見直し ・日本型直接支払制度の創設

第2章 北海道農業・農村の概要
〇本道農業の特徴と地位
・農家1戸当たりの経営面積は23.3ha(都道府県の15.5倍) ・乳用牛飼養頭数は113頭(同2.3倍) ・肉牛飼養頭数183頭(同5倍)
・農業産出額は1兆536億円(全国比12.2%)乳用牛3,736億円(全国48%)、野菜1,915億円(全国8.7%)

第3章 農業構造
〇農家戸数と就業構造
・農家戸数は4万200戸で減少傾向(-4.1%)うち主業農家は2万9千戸(72%ー全国は21%)
〇担い手の動向
・農業生産法人は2,928法人(増加傾向)平均52.5ha
〇地域農業を支える取組
・コントラクターは325組織、TMRセンターは50組織(ともに増加)

第4章 消費者の信頼に支えられた安全・安心な食づくりや環境と調和した農業の推進
〇愛食運動の推進
・コメの道内食率が91%

第5章 農業生産と農産物の流通・加工
〇稲作
・作付面積は11万2千ha、収穫量は62万9千トン、作況指数は105「やや良」 食味ランキングは「ななつぼし」「ゆめぴりか」が「特A」の評価
〇畑作
・小麦作付面積は12万2千ha、収穫量は53万2千トン 1等麦比率は69%(18%低下)
・大豆は9.7%収穫量減少、馬鈴薯は3%収穫量減少、てん菜は8.6%収穫量減少
〇畜産
・生乳生産量は385万トン(前年比8%減少)(全国シェア51%)
〇家畜衛生対策の推進
・BSEの全頭検査を見直した
〇エゾシカによる農業被害の防止等
・被害額は60億円を超える、被害地域も拡大

第6章 農業経営の動向
〇農業経営の動き
・1経営体あたりの農業所得は水田作経営(509万円:11%増)、畑作(868万円:▲1.3%)、酪農(849万円:1.4%増)

第7章 農業・農村の基盤整備と技術の開発・普及
〇農業・農村の整備
・「農業水利施設を活用した小水力発電導入基本整備計画」を策定
〇野業技術の開発・普及
・黒毛和牛種基幹種雄牛「勝早桜5」、シストセンチュウ抵抗性のでん粉原料用品種「北育20号」などを開発

第8章 農業関係団体の動き
〇農業協同組合、土地改良区、農業委員会
・組織基盤の強化や合併などの指導等

第9章 活力ある農業・農村づくり
〇農業・農村の多面的機能
・中山間地域等直接支払交付金は97市町村、356地域が指定
〇農業・農村に対する道民理解
・「ふれあいファーム」として940農場が登録
〇農業・農村とのふれあいの場の提供
・「グリーン・ツーリズム」関連施設は2,508施設が登録
〇6次産業化の推進
・「北海道6次産業化サポートセンター」を設置