ある社会学者が今年を振り返って、「日本人は何一つ選択しなかった」、そして選挙での低投票率は「選択すべきものがない」からだと言っている。一方で日本人には「不可能なことが可能だと(政治に)示して欲しい」という、無意識の願望があるのだそうだ。
そして結論として「本当の自由は、それしかないと見えるときにそれではない選択をして得られる。例えば『選びようのない』と思っていた『日米関係』を放棄しうるという前提で行動をしてみよう。その瞬間日本人は真に自由になる」だって・・・・
それができるなら、選挙で「選択肢がない」なんて言わないで、自ら選択肢を生みだす行動を取るべきではないかなぁ〜
また、作家の高橋源一郎氏は先の総選挙において学生の「選べない」という声を多く聞いたそうだ。「その不満を聞きとる政治家はいるのだろうか」と述べている。(朝日)そして、「無力感の中で、・・・投票したい先は、現実の何かではなく、もっと先にある理想の何か。・・・現実の政党か人で我慢していることを政治家たちは気づいてほしい」。
その気持ちを否定はしない、しかし代議員制である以上、100%自分と同じ意見の政治家を選ぶことは無理な話だ。それなのに自分の思い通りにならないのは政治家の責任と言いたいように聞こえる。
このような考えの人たちは政治家や候補者の考えを直接聞いたり、自分の意見を伝えたことがあるのだろうか。自ら代弁者を探そうとしてきたとは思えない。私の知る多くの政治家は様々な意見を聞く耳を持ち、真剣に国民や地域の事を考えて政治に向き合っている。ただし、全ての人が満足する答えを出せるとは限らない。