ブログにご意見を頂きましたので、返信します。

藤沢先生!!こんにちは!!

農業問題ですね。日頃、私が感じてることを書きます。

 今、日本では農産物のブランド化が進んでおり、ここ日高でも平取牛、三石牛などのブランド化が進み東京などを中心に消費があると報道がなされ、今後はチャイナやコリアの観光客を中心に消費の拡大を図ることが必要と言われております。
ーというわけで。。。。
まず、そもそも農産物のブランド化自体が理解できません。夕張メロンなどの歴史があるものならイザ知らず、基盤のないところにワザワザ ブランド農産物を作るやり方がどうもね。。。
 今、日本で消費されている牛肉の大半は輸入牛肉で、その多くが豪州牛肉です。なぜ、行政は
豪州牛肉や米国牛肉に対抗できるような安くておいしい牛肉の生産に努めないのか?わかりません。もちろん、国土の違いもあり単価が違うでしょうから、同額とはならないでしょうが。。そのような努力はあったのでしょうか?「行政は莫大な消費市場があり知ってながら他国に依存している状況を良しとしている。」そんな気がしてなりません。是は国の問題でもありますが。。。

地産地消という言葉がありますが、国産牛は割り高でスーパーでも景気の低迷もあり売れないようです。正直、私ももっぱら輸入牛肉です。皮肉にもブランド化を図り、高級化を図れば図るほど、域内経済の消費が困難になって行くような気がします。看板と実生活では大きな乖離が見られます。
 
 また、外国人観光客に消費の拡大を目指すようですが、またこれも「閣僚や首相による靖国参拝」 「教科書問題」 「竹島」 「南京」 「尖閣」。。。。この問題が出る度に道内における観光客が大幅に減少し、ブランド農産物の消費も下がることが容易に想像できます。また、過去の歴史がそう物語っています。(外国人観光客を盾に、常に恫喝されている気がしてなりません。)
 これでは「内需拡大」という言葉とは逆行します。地産地消、内需拡大、自助努力、がまずありきだと思います。最初から、地域で消費されないような農産物を作り、東京や外国人に依存している状況は理解できません。
 BSE問題で米国牛が減少している中、その超巨大なマーケットに国内の生産市場が食い込めないのが残念でたまりません。更に、豪州とのEPAが締結されると道内の畜産業界は壊滅的な被害を被りそうです。そのためにも、高度な農業技術とバイオテクを生かして、農業を転換を図るべき。ブランド農産物一辺倒では、農業の生き残りはどう考えても無理です。

所得補償ではなく、生産者が自助努力で安心して、かつ持続的に経営できるにはどうしたら良いのか?そこに行政は知恵を絞ってもらいたいです。
 一方で国民の一人として、議員や行政に頼るばかりでなく生産者ではないが、私に協力できることは何なのかを私自身も考える良いキッカケにしたいです。

地域で作った農産物が毎日、学校給食に出されるくらいになれば最高ですね。^^

(藤沢澄雄)
貴重なご意見をありがとうございます。
大きくは、ブランドよりも安く域内で流通できるような努力をするべきではないかとのご意見だと思います。
確かにブランドと言うと、価格が高いように思われがちですが、ブランド化とは、高付加価値化ともいえます。それは他の競合相手や品種に対して優位性を保つという意味です。安さを売りにする事もありだと思います。差別化を図ることです。
ただし、必ずしも独走性にこだわる必要はなく、物と質と量によってはブランド品に原料を提供するのも生きる道ですのね。ご意見にある様に、地域で愛されない物はダメだとの考えは大いに賛成です。
かつて一村一品運動では、にわか仕立ての地域特産品が雨後の筍のように表れましたが、今でも残っているものはほんのわずかです。地域で生みだされ、長い時間をかけて認知されたものは簡単には無くなりません。ご提案の様にその地域で支持されるものづくりの視点こそが"本物"なのでしょうね。
低価格で地元のものを流通させられないかとのご提案ですが、現状では人件費や規模など輸入品に太刀打ち出来ないことがほとんどです。現状では"安心・安全」を売りにすることがベターのようです。安くするには、戸別所得補償制度を導入し農家にばらまくやり方もありますが、強い農業ややりがいのある農業を目指すべきだと私は思うのではんたいです。デフレの世の中で、更に物価を安くする考えよりも、所得を増やす、それには企業経営を活性化させることが今求められていると考えています。
長くなりました。