■ 道営競馬について
○ ホッカイドウ競馬の発売状況等について
  9月8日開催に北海道地方競馬運営委員会が 開催され、そこで道は平成22年度の収支見 通しを示したと承知しているが、その祭に基準として報告したのは、8月26日時点の状況であった。それから約1ヶ月少し経過しているが、この段階の発売状況はどうなっているのか。また、全国の地方競馬の売上の状況はどうなっているのか、併せてお聞かせ願う。

(競馬事業室参事)
  ホッカイドウ競馬の発売状況などについてでありますが、開催単位で申し上げると、第11回開催終了時 の9月23日現在の発売額合計は、計画対比91.2パーセントの76億7千万円で、北海道地方競馬運営委員会にお示しした8月26日現在と比較すると0.8ポイント上昇しており、このうち、南関東など他主 催者による発売額は、計画対比93.8パーセントの11億5千9百万円で、6.7ポイント上昇している。
  道内発売については、27億7千6百万円で計画対比91.9パーセント、ネット発売は、37億3千7百万円で計画対比89.8パーセントとなっており、8月26日現在とほぼ同水準となっている。
  なお、全国の地方競馬の発売状況につきましては、平成22年4月から8月末までの1日平均総売得金額で見ると、地方競馬全体では、前年対比91.4パーセントと前年を大きく下回っている状況にある。

 ◯よく売上の状況などを新聞でも計画対比何パーセントという言われかたをされるが、もちろん計画対比、計画を全てクリアすればおそらく私がこの場にきてホッカイドウ競馬に関してこれからどうなるか話は質問しなくても済むのではないかというふうに思っている。
  これから存続する意義があるという視点で私は多少なりともお話をさせていただきたい。そして質問をしていきたいと思っているわけであり、そうするとこれからどれだけ売上を伸ばす可能性があるか、あるいは、いままでの数字が計画対比だけではなく、例えば去年と比べて、どれだけ検討しているのかという視点もあっていいのではないか。
  そこで今の数字でありますが、対前年比ではどういう形になってるのかお聞かせ願う。

(競馬事業室参事)
  ホッカイドウ競馬の前年対比のお尋ねでありますが、ホッカイドウ競馬の4月から8月末までの1日当たりの平均売得金額につきましては、前年対比で98.3パーセントとなっている。

 ◯その数字を聞きたかったのであります。
 JRAでさえ93パーセントであると聞いている中で、私はホッカイドウ競馬が98.3パーセント、ほぽ100パーセントに近い数字を残していることは、大きく評価していきたい。
 ただ、あくまでも広く道民の皆さんの理解を得なければならない、赤字を許すわけにはいかないという意識も決して捨てるわけではないということをこの場で私からお話をさせていただきたい。

○ 馬産地からのホッカイドウ競馬への支援や取組内容
  地域の支援、その他について、お話を伺いたいが、道は改革ビジョンの乗っ取って門別競馬場を核として産地型の競馬にシフトしてきたが、これまで門別競馬場を中心として、各種イベント、あるいはミニ場外を活用する販売、また、場外の競馬ファンに向けては地域の馬主会等の支援も受けて、スポーツ新聞等に馬柱を掲載するというようなこともしてきている。
  このような発売拡大ための方法は、決して主催者だある道だけの取組ではないと思が、馬産地である日高管内の町や農業団体の皆さんが頑張っていただいていると思う。馬産地からホッカドウ競馬に向けての支援の具体的な内容をお聞かせ願う。

(競馬事業室長)
  ホッカイドウ競馬への支援についてでありますが、日高管内の自治体及び農業団体から門別競馬場のナイター施設整備に支援していただくとともに、競馬関係団体からは、競馬場の駐車場や遊具等の整備、道外ファンへの広報宣伝等への寄附をはじめ、特別レースへの協賛、無料送迎バスの運行、場外発売所でのAiba祭りの開催、さらには、インターネット及び南関東や東海地区でのファンプレゼント向けの特産物の提供など、発売拡大に向けた様々な御支援をいただいている。
  また、地元有志で構成する「ホッカイドウ競馬を応 援する会」の皆さんの「歓迎のぼり」などによるPR活動に加えて、軽種馬女性グループが門別競馬場において、子供達を対象に絵本の読み聞かせ会を開催する
 など、様々な取組を通じて「親しまれる競馬場づくり」に御協力をいただいているところ。
  こうした取組を通じて、道内はもとより道外の競馬ファンに対しても、ホッカイドウ競馬の情報や魅力を発信することにより勝馬投票券の発売拡大に結びついているものと認識しており、今後とも、産地や関係者 の御協力をいただきながら、ホッカイドウ競馬のPRや発売額の拡大に向けた取組などを進めてまいりたい。

  ◯今の答弁の中に特別レースの協賛という答弁が あったが、これは管内の自治体とか農協等からの協賛レースと思うが、どの程度あったのかお聞か せ願う。

(競馬事業室長)
  協賛レースについてでありますが、ホッカイドウ競馬では、企業などからの支援に基づく協賛レースを実施しており、9月23日現在、第11回開催終了時点では、日高管内の町や農協、商工団体などから44レースに協賛をいただいている

 ◯私もこないだAibaに行きましたら日高こんぶを頂きましたが、私にくれなくてもいいんだろうなと思いましたが、そんなサービスもしてくれ て、色々皆さん頑張っている気がしました。
  もう一つ、意外と知られていないが、ホッカイドウ競馬らしい、JBC協会の副賞、協賛レースがあると思うが、その辺だいたいで結構なので、JBC協会の貢献度というか、総額どれくらいの協賛か分かれば教えていただきたい。 

(競馬事業室長)
  JBC協会、社団法人ジャパンブリーダーズカップ協会からの支援についてでありますが、ホッカイドウ競馬では、重賞レースや特別レースの優勝馬主に対し種牡馬種付権利を副賞として贈呈する「スタリオンシ リーズ」を実施している。
  スタリオンシリーズの副賞は、JBC協会が窓口となって種牡馬所有者の皆様から種付権利を無償で提供していただいており、今年度は全70レースの実施を予定している。
  種付権利ということで金額的なもは、この種付権利費で換算すると、概ね1億5千万程度に該当するものと考えている。

 ◯なかなか、そうやって金額的にする機会が少な いので、ホッカイドウ競馬は賞金が安いんだと思われるが、もっともっと広く全国の馬主、ファン にもこれくらい価値のあるレースで賞金があることをしていってもいいのではないかと私はいつも思っている。

○ 中央競馬会などとの発売連携について
  これまでの経過を振り返りながら、今、存続するかどうかという話になっている。ただし、もし、存続ができるのであれば、またまだこんなに売上 を伸ばす方法はあるんだぞ、そんな視点を込めて色々提言その他をお話をさせていただきながら、存続を勝ち取りながら、そういう方法も是非取り入れていっていただきたい、そんな視点で少しお話と質問をしたい。
  このホッカイドウ競馬の売上のそれぞれのシェアを見ると、道内では、全体の売上の36パーセント、他場ですと15パーセント、ネットでほぼ 全体の半分の48.7パーセント売っているということを前提に話をすると、9月16日に東京中日スポーツにこんな記事があった。JRAパットで地方競馬発売という記事があり、これはかなりセンセーショナルな記事だったと思うが、その後、あまりこの話が広まっていかないが、我が会派の代表質問に対して「地方競馬主催者相互の協力体制の更なる充実と中央競馬会との連携強化などに引き続き取り組んで行きたい」という趣旨の答弁をいただいている。
  まず、この中央競馬との連携、そして地方競馬との連携も含めた今の現状というか、今後の見通しについて教えていただきたい。

(競馬事業室長)
  他主催者などとの連携についてでありますが、全国の地方競馬主催者では、発売額の拡大と経費の削減を図るため、現在、各主催者が独自で行っている勝馬投 票券の発売や払戻などのシステム、トータリゼーターシシステムというが、これを共同で管理する「共同トータリゼータシステム」整備の検討を進めているところ。
  この共同トータリゼータシステムは、平成23年度から順次運用が開始される予定であり、これに伴い、地方競馬主催者の相互発売が一層充実強化されるものと考えている。
  また、中央競馬会との相互発売については、現在、地方競馬全国協会が全国の地方競馬主催者の窓口となり、協議が進められていると承知している。

  ◯ホッカイドウ競馬もそうでありますが、JRAのファンも半分を超えるくらいネットでの販売がある。そういう観点に立った時、新たなホッカイドウ競馬のファンを獲得するこんな素晴らしい手はない。いっきに全国展開するわけですから、これはおおいに売上を伸ばすファクターになると私は確信しており、その中で、例えば、今、言われたように全国で同じシステムになれば、全国の地方競馬のファンからも注目される。なぜならホッカイドウはよその競馬場にない若馬の登竜門的な存在であり、このことを戦略的に売り込むことによって、私はホッカイドウ競馬というものは、厳しい全国の地方競馬の中でも勝ち組に残る可能性はかなり高いと思っている。今後の中央競馬との連携、そして共同トータリゼータシステム、今回新しく進む平成23年度というかなり具体的な数字も初めて出たわけでありますから、この推進を是非すすめていただきたい。

○ 観光誘致の考え方について
  さらに売上を伸ばすもう一つの観点から、今 のネットのこともありますが、新しい競馬場に来るファンをどうやって獲得するかという視点も当然必要になってくる。最近よく言われる中国人等のアジアからの観光客の人達を競馬場に呼ばない手はないと考えている。その辺の対策について伺いたい。

(競馬事業室参事)
  観光誘致によるファン拡大についてでありますが、ホッカイドウ競馬の振興を図る上で、新たなファンの拡大が重要であることから、門別競馬場を美しい牧場風景などとともに、日高地域の魅力ある観光資源の一つとして北海道に観光で訪れる東アジア圏の観光客も含め、広くPRしていくことが重要であると考えている。このため、先に開催された上海国際博覧会の「北海道の日」において、DVDの放映などにより日高管内の観光PRの一環としてホッカイドウ競馬を紹介するなどの取組を行ったところ。
  また、韓国語や中国語で門別競馬場や馬券の購入方法を紹介するパンフレットの作成なども進めており、こうした取組を通じて東アジア圏への情報発信にも努めてまいりたい。

  実は、私も台湾の観光プロモーションに競馬の部分で出演したことがあるが、非常に台湾の人達にも競馬というものは注目されている。ただ、中国人に一概に競馬に来てもらおうとしても、まだたまツアーを主体としての観光コースであり、なかなかツアーで競馬場にというのは実現していないと聞くので、その辺のアプローチの仕方を地元の自治体も頑張っているので、連携して是非ともやっていただきたい。

○ 飲食店との連携の可能性について
  それともう一点、例えば、札幌のホテルとか、飲食店と提携して、飲食をしながら競馬を見るというようなスタイルは考えられないのかと思うが、可能性その他をお聞かせ願う。

(競馬事業室参事)
  新たな発売方策についてでありますが、ホッカイドウ競馬では、多くの競馬ファンに楽しんでいただけるよう本場をはじめ、競馬場、場外発売所やインターネットなど身近で馬券が購入できるよう様々な発売環境を整備しているところ。
  一方、新たなファンを開拓するためには、まずは競馬を知っていただき、親しんでいただく環境を提供していくことが重要である。
  このため、場外発売所において、地元の農産物の直売などを行う「全道Aiba祭り」を開催するとともに、札幌市内のホテルの御協力をいただき、ビアガーデンに来場されるお客様を対象に、日高管内の観光PRと併せて、ホッカイドウ競馬のレース放映によるイベントを実施するなど、新たなファン拡大に向けた取組を進めてきた。
  今後ともこうした取組を通じて新たなファンの拡大に努めてまいりたい。

○ 道内発売の拡大策について
  それに近い良い例として、たとえは日高では、Aiba静内やAiba浦河でAiba祭というものを月に1度程度行っており、その時は普段よ り売上がを伸ばしていると思うが、その他道内の発売拡大策についてどんな取組をしているのかお聞かせ願う。

(競馬事業室参事)
  ホッカイドウ競馬の道内発売は、発売額全体の約4割を占め、そのうち場外発売は約9割となっており、場外発売所での発売拡大策が重要である。
  このため、全道18箇所にある場外発売所において関係者の御協力のもと、「全道一斉Aiba祭り」を 開催するとともに、民活型場外発売所においても独自の取組として、農産物の直売やファンプレゼントを実施するなど、ファンサービスの向上に努めているところ。
  今後とも、産地などと連携しながら、場外発売所でのイベントなどを通じて競馬のライトユーザーも含めた誘客を図り、売上拡大に努めてまいりたい。

 ◯Aiba祭の話であるが、例えば日高の場合は、
地元の振興会というところが協力して順番に新冠、静内が順番にやっているが、おそらく売上も普段よりだいぶ多いと思うが、数字があれば、Aiba祭の効果みたいなものが分かれば教えていただきたい。

(競馬事業室参事)
  イベント実施に伴う売上効果についてのお尋ねでありますが新ひだか町では、Aiba静内の隣接施設において、新ひだか町と新冠町の行政・農業団体・生産者組織で構成する「ホッカイドウ競馬支援事業実行委員会」が毎月1回、Aiba祭りを開催しておりますが、 9月までに5回開催しており、Aiba静内でのイベント開催日の1日平均発売額は、2百55万円 で平常時の2倍以上の売上となっている。

  ◯いままで数字等を出していただきましたが、要するに静内でもそうだが、普段決して競馬嫌いじゃないけどなかなか行かないよ、そういう企画を することによって酒でも飲みながら夜皆と楽しみながら馬券でもやるかという形で売上を伸ばすこ とが数字となって現れるだろうなと思う。
  先ほどの質問でホテルを使えないかとか、外国人観光客も、ここに話がつながっていく。例えば外国人の観光客の多くは札幌泊まることが多いと 思うが、そうすると札幌のホテルで夜食事をするということで、Aiba祭の変形方ということで、そこでモニターを流しながら、近くのAibaに 代理で買ってもらう方法をとることによって新しい顧客を開拓することができると思う。
  実際に浦河でもそうであるが、隣のホテルで結婚式のパーティー方式でビアガーデンをやることによって、約倍くらいの売上を伸ばしているまで、 そういうことから一つ一つやれることをやっていけば私は必ず売上を伸ばす方法があると思う。スポーツバー構想というような言い方をさせてもら うが今後ともそういう法律の範囲内で出来ることを限りなく場外を拡大するような発想になって、是非とも頑張っていただきたい。

○ 魅力ある番組づくりについて
  競馬の番組についてであります。私も議会の仲間等に馬券を買ってくれることが一番応援になるぞということで、議員の仲間にも頼んで買って頂いたが、そこで出る印象は、馬券の配当が堅すぎるというか、ちっと意外性がないというか、これはどこに起因するのかというと、やはり1レース当たりの出走頭数が少ないことがあるのではないかと思う。要するに出来るだけ 多頭数が出るメンバーが集まることがおもしろみでありファンを呼び込む手段になると思う。そのために今まで色々な方法があると思う。ただ、やっていないことに例えば、クレーミングレースという話がある。これはかつても提案し、 是非、道として主催者として検討してみたいという話もありましたし、それからサイマルキャストといって、要するに、1日10レース10頭づつ集まらなければ、途中1レース抜いて、その時は他の競馬場と連携して、他の競馬場のレースを皆に馬券を買ってもらうという、最初と最後は一緒にして途中の何レースかはよその競馬場と連携してやるということをすると、駒が少なくても1日のレースが成り立つという、そんな方法もある。これは外国でも結構使われていることであります。そんなことを是非とも 導入していただきたいと提案させていただく。
 もう一ついつも思うのは、協賛レースの話がありました。これは10万円程度から協賛することができるが、例えば外国の競馬を見た時に、このスポンサー制というのは、もっともっと価値の高いものとして、賞金のほとんどをスポンサーから出してもらうというような、そんなところまでいきなりは無理だと思いますが、もう少しインセンティブを付ける、要するに冠レー スを付けることによって、その企業の宣伝になるような商業的な発想をもっと取り入れることによって競馬の価値も高められるというように考えるので、その辺の検討も是非ともこれからの次年度何とかできるだろうと思うので、是非とも検討していただきたい。そんな民間での発想を色々取り入れれば私はまだまだ道営競馬の売上を伸ばすことが可能だと考えている。そして、先ほどの話ですが、頭数を増やすためには他場との交流というものも考えられる。ブロック化ということで一つの地域で同じ資源を使うという発想のブロック化でありますが、どれだけ検討されているのがお聞かせ願う。

(競馬事業室参事)
  ブロック化についてでありますが、南関東や東海地区及び九州地区などでは、馬資源の共有化や交流競走の活発化による主催者間相互発売の促進を図るため、ブロック内で開催日程や重賞競走の実施日などを調整していると承知している。
  ホッカイドウ競馬については、道内に平地競馬を開催する主催者がいないことから、こうしたブロック的な調整は行われていないものの、地方競馬全国協会が 窓口となって重賞競走の全国連携発売の調整を行うとともに、南関東や東海地区の主催者と相互発売を行っており、今後ともこうした全国の主催者との発売連携を強化してまいりたい。

  ◯本来ブロック化というのは、一つのエリアが一つの競馬場で同じ所属のじきゅう舎、同じ競馬場のジョッキーというような発想だと思うが、またまだ交流レースの域を出ないのかなと思うが、かつて本州の廃止になろうかという競馬場と話をしたときに、こんなことを言っていた。
例えば冬場に北海道からきゅう舎ごと馬と来るのであれば歓迎だと、それだけでも馬資源が増えるし、ファンにとっても頭数が増えれば歓迎できるよと、それくらいきゅう舎の人達も自分達の既得権を守るという発想ではなくて、おおいに売上を伸ばすためには馬の資源が増えることが大事だと、そんな発想になってもらいたい。ですから、冬場馬を確保しておくのに大変なきゅう舎の人達にとって見れば思い切って九州の競馬場にきゅう舎ごと行くんだという、場合によってはシンガポールに行ってもいいと思う。台湾にきゅう舎ごと持っていってやろうという話が無いわけでもない。そんなことも含めて柔軟な発想をもってこれからも私は提案を続けたい。

○ クラブ法人の現状と今後の見通しについて
  もう一点、馬をいっぱい増やすという観点に立った時、馬主の問題がある。一昨年から地方競馬でもクラブ法人も認められるようになったと聞いているが、ホッカイドウ競馬におけるクラブ法人の状況についてどうなっているか、それと入厩頭数に制限が設けられていると聞いているので、その辺も含めてお聞かせ願いたい。

(競馬事業室参事)
  クラブ法人についてでありますが、現在、地方競馬に登録されているクラブ法人は、全国で8法人となっており、そのうちホッカイドウ競馬には、3法人の7頭となっており、これまでに6頭が出走している。
  また、クラブ法人の入厩頭数の制限については、3歳以上については、制限はないものの、2歳馬については、馬主会など関係団体と協議の上、一定の制限を設けているところであるが、今後、出走馬を確保し、魅力あるレースを提供していく観点からも入厩馬の拡大に向けて関係者と協議してまいりたい。

  現実にはあまり問題が起きていないということであるが、若馬をいっぱい集めるということが、ホッカイドウ競馬にとっては一番大切なことであるので、是非とも馬主会などとも協議をいただいて、今の段階ではどんどん入厩を認めるという流 れにしていっていただきたい。
 さらに、賛否両論いろうかと思うが、私は外国人馬主についても十分検討に値する問題ではないかと思っており、その辺も問題提起の一つとして捉えて頂きたい。

○ ホッカイドウ競馬の存続と次期計画の早期作成
  最後の質問になるが、我が会派の代表質問に対し、知事は「ホッカイドウ競馬は、日高・胆振地域などの軽種馬産地の活性化にとって不可 欠な事業であり、将来にわたって安定的に継続していくことが重要である。」とした上で、今 定例議会中を目途に、最終的な判断をしてまいりたい。」と答弁をいただいた。
  そして我が会派の代表質問で最後に指摘したように、今月の18日から馬産地日高では今年 度最後の1歳馬の市場が始まります。
  今後のホッカイドウ競馬の行方の判断が直売上の増減に結びつくという重要なポイントを今迎えている。知事の一日も早い存続の決断を求められていると思うのであります。
  併せて、ホッカイドウ競馬を将来にわたって安定的に継続していくための中期的な見通しをもった次期計画を早期に作成することが必要と考えるが部長の見解を伺う。

  なかなか部長の口からは、存続を言えないでしょうから、知事は、今定例議会にとおっしゃって頂いたのでで、この点を是非とも直接聞いてもら いたいと思いますので、委員長のお取り計らいをお願い。

  岩手競馬では、毎年のように存続の岐路に立たされており、話を聞くと現場の人達が非常に腰を落ち着けて改革、将来的な明るい見通しのもとに 競馬ができないという状況なんだという、切実な話を聞いたことがあります。私は部長がおっしゃったとおり安定的にやるため、色々今提案をしたが、そういうことを一つ一つクリアしていけば必ず安定的な経営、もちろんプラスになる経営は可能だと思っており、是非、知事におかれましては、そのような中長期的な展望を立てるようなお答えを願いたいという希望を話ながら質問を終わる。

(農政部長)
  競馬事業の継続等についてでありますが、ホッカイドウ競馬は、日高・胆振地域など軽種馬産地の活性化 にとって不可欠な事業であると認識しており、ホッカイドウ競馬を将来的にわたって安定的に継続していくためには、地方競馬主催者相互の協力体制の充実、中央競馬会との連携強化などに引き続き取り組んでいくことが必要であり、こうしたことを総合的に検討の上、判断されるものと考えている。
  また、中期的な目標となる計画の策定については、今後続けていくとされた場合には、競馬事業の安定的かつ継続的な運営のために中期的な目標を作るということは必要であると考えている。
  また、その計画の策定に当たっては、産地や競馬関係者の意見、北海道地方競馬運営委員会のご意見や、道議会でのご議論をいただきながら検討を進めていくことが重要と考えている。