3月24日長かった一ヶ月の定例会が終了しました。平成17年度の北海道の約2兆9,000億円の予算が成立しました。赤字再建団体への転落を避けるために財政健全化債の発行と基金の取り崩しで、かろうじて17年度は乗り切ったものの、平成18年度はさらに、1,750億円の収支不足が見込まれているのです。これは財政立て直しプランをさらに前倒ししなければならず、新たな歳出削減を実施しなければなりません。
相変わらず道警の不正経理問題では、マスコミからは激しい非難を浴びています。自民党は終始一貫として、われわれの要求により行われている、確認的監査の結果待ちの状態なのです。確かに道警の監査に対しての姿勢は、協力的とは思えません。道民の感情を思う時、まずは監査結果の5.9億円を黙って変換するべきです。ところがそればかりではなく、領収証を含めた証拠書類の信憑性がここへ来て揺らぎ始めています。監査委員はわれわれ道議会を代表して与野党二名が中心になって作業を進めてのですから、議会としてもその判断を待つべきだと考えています。
私は今回の定例会で一般質問に立たせて頂き、アイヌの伝統的生活空間・イオルの再生についての質問と、少子化対策のための条例に関する質問をしました。新聞でも取り上げられましたが、イオルに関しては、18年度予算に盛り込まれる予定で、道も積極的に行動することを約束してくれました。
また、少子化対策に関しては、たいへん広範囲渡るスケールの大きな問題であり、今回の質問は第一弾と考えています。安心して子どもを生み育てることのできる環境づくりと言われていますが、環境が整えば子どもを生むようになるのか、それ以前に「生みたくする」ことが先との考えもあると思うのです。知事の働く女性としての経験も含めて、結婚や子どもを持つことのすばらしさを、肉声で訴えてほしいと思っていたら、私の予想以上に知事自ら、積極的にそのことを訴えてくださいました。知事にとって全国初の少子化対策のための条例である「北海道子どもの未来づくりのための少子化対策推進条例」に対する意気込みの強さを感じました。