「だんらん求め100万人」
これはある新聞の特集記事のタイトルである。尖閣問題のビデオがインターネットに
流出したことから話題となったのが「YouTube」。それと同様の動画サイトのひとつで
ある「ニコニコ動画」の有料サイト会員数が100万人を越えたという。その秘密を探
ると、ニコニコ動画の人気のひとつは動画に自分の感想を書き込めることにある。
匿名で直接人と関わることの少ないネット社会だが、ネット上で同じ動画を見る人が、
それぞれ反応を返すことで「つながり」を感じているというのだ。
テレビの映像を見ながら、わいわいがやがや…家族一緒に紅白歌合戦を見ていたころの
だんらんに通じるのだという。
ツールの変化で、生活形態は変わるが、根っこのところでは人の求めるものはあまり
変わっていないのかもしれない。
「オフ会」。実は、最近この言葉の本当の意味が分かった。ネット上でつながること
の”On-Line”(オンライン)に対して、ネット以外”Off-Line”(オフライン)で集まる
ことを「オフ会」というのだそうだ。恥をかく前に気がついて良かったと、ほっとし
ている。
新しいコミュニケーション・ツールとともに、新しいことばの誕生。気がつけば、
私も新しいものについてゆけない"年頃"になってしまったようだ。