アイヌ協会の活動に厳しい視線が注がれ、地道な活動を続け
てきた会員には動揺が広がっています。一部の不正がアイヌの人
たちみんなのように思われることは、大変気の毒なことで、現場
の声と実態を正しく伝えるべき私の役割を感じます。

 最近、アイヌが先住民族とすることに異論をとなえる人たちが
いることを知りました。
 歴史の正否を論ずる前に搾取と不平等、差別が存在したことは
紛れもない事実です。民族としての誇りを回復し、伝統を守るこ
とは、国として責任を持って行うべきことだと私は考えます。
各種の支援策には、多少の制度疲労もあるかもしれませんが、
批判の多くは「気を見て森を見ない」ように思えてなりません。

 日高に住む私と、アイヌ政策に疑問をもつ人では、アイヌ問題
の認識に大きな差があるように感じます。

北海道議会議員 藤沢澄雄